12/9(月)発2泊3日 日本一のオオヒシクイの越冬地 福島潟で冬の渡り鳥観察
初冬の寒々しい雨もちらつくこんな日ですが、福島潟に野鳥観察に行ってまいりました。
今年の初雪は早いわけでもなかったのですが、根雪になって積もるのは例年より早いです。
いつもの年ならクリスマス頃に一面雪景色になるかなというところですが、今年は12月の第一週には塩沢江戸川荘周辺は銀世界となりました。とはいえ、関越道を走り新潟市に向かって行くにつれ段々と雪は少なくなり福島潟では福島県との県境の山々に雪が積もっているのが見える程度です。
まずは雨が降っているので福島潟のレンジャーガイドの案内で『ビュー福島潟』の屋内展示で『オオヒシクイ』とは何ぞや?と説明を受けたのでしょうかね(笑)。カモ科マガン属に分類され国の天然記念物です。9月下旬頃からロシアののカムチャッカから飛来し日本で越冬します。その中でも福島潟は日本一の越冬地です。
塩沢号のバスガイドさんが展望台からパシャリ。お客様も興味津々に何か写真を撮っていますね(笑)。
こちらはビュー福島潟様よりご提供頂きましたオオヒシクイとコハクチョウの画像です。また、草地には群れで過ごすオオヒシクイがいますね。雪の上を歩くオオヒシクイのオレンジ色の足が目立ちます。それと、くちばしの先がオレンジ色というのも特徴です。ガンの仲間の中では一番大きな鳥で、翼を広げると1m60cmほどになります。
なんだかコハクチョウに話しかけながら歩いているようにも見えますね(笑)。
お客様も屋外に出て双眼鏡を覗きながらオオヒシクイを探したようですが『見つけたー!』という方と『見つけられなかった~』という方と『それらしいのがいたカモ・・・?』という具合で。実は沢山のオオヒシクイを観察できる時間帯が、朝と夕方で昼間は周辺の田んぼなどに採餌に出掛けてしまうんです。塩沢号のお客様が観察されたのが10時から12時半ころなので、すでに田んぼに出掛けた後なので数が少なかったのでしょう。ちなみに福島潟の自然情報によると12/7~12/13の期間でオオヒシクイの数は2900羽、12/14~12/20の期間で3500羽、どんどんカムチャッカから渡ってきています。
この水鳥たちは公園や水辺でよく見かけませんか?左は『コガモ』、右は『マガモ』です。
マガモは緑色に光る頭が印象的で、これならきっと水辺で見かけた時に『あっ、マガモだ!』って認識できるでしょう。光の当たり具合では別な色に見えたりもします。他にも沢山の渡り鳥や、一年中見かける留鳥(りゅうちょう)など沢山の種類の野鳥がこの福島潟で見ることが出来ます。バードウォッチングのおすすめスポットです。但し、冬に行くときは特に温かい服装でお出掛けください。
また、春には菜の花が一面に咲いて黄色の絨毯を敷いたような美しい景色を楽しませてくれます。
もちろん塩沢号も4月に菜の花を愛でるコースを企画しておりますので、こちらもまた是非ご参加ください!
画像提供:ビュー福島潟様