7/15(火)発2泊3日 新発田市王紋酒造・酒造リゾート五階菱と大倉喜八郎別邸・蔵春閣


新潟県北部に位置する新発田市で創業二百年以上の伝統を持つ老舗の酒造・王紋酒造と明治・大正時代の実業家で、大倉財閥の創設者・大蔵喜八郎氏の別邸『蔵春閣』に行ってきました。
この辺りは歴史が色濃く残っておりまして『新発田城址』や旧新発田藩下屋敷で美しい庭園が見られる『清水園』、『足軽長屋』など見どころがいっぱい。幕末の北越戊辰戦争で新政府派の官軍に付きたい新発田藩が、加勢を求める幕府派の奥羽越列藩同盟との狭間に立たされ、生き残りを掛けた新発田藩の采配で城下を戦火から守りました。昨年の秋に映画『十一人の賊軍』で山田孝之さんを主役に尾上右近さん、玉木宏さん、新発田藩家老には阿部サダオさんなど錚々たる俳優陣が出演し、翻弄される新発田藩が描かれていました。
と脱線しましたが、この王紋酒造には江戸から続く酒蔵を全面改装した空間、新発田の名物・お土産が揃い、コンシュルジュによる利き酒や試飲体験が楽しめる酒造リゾート『五階菱(ごかいびし)』というのがあります。また、改装された『旧仕込蔵』では360度の光の演出、プロジェクションマッピングで舞い散る花びら、打上げ花火など迫力の音量と共にご覧頂きました。もう一つ楽しかったのは鏡びらき体験!テレビでお祝い事のシーンでは見たことあるけど、実際にやったことある人はなかなかいないですよね。


お次はすぐお隣の蔵春閣へ歩いて行きます。明治を代表する実業家・大倉喜八郎氏の別邸です。
大倉氏が興した企業に『大成建設㈱』『サッポロビール㈱』『㈱帝国ホテル』『あいおいニッセイ同和損保㈱』などなど、名立たる企業が並びます。※社名は現在の名称です。
別邸はというと東京の向島、隅田川沿いに建てられ政財界の大物や、海外からの賓客をもてなすための迎賓館として、歴代首相や渋沢栄一も訪れたそうです。2022年に大倉文化財団より、大倉氏の出身地・新発田市に寄贈され移築しました。
外観は和風の木造建築で、中に入ると椅子やシャンデリアなどで洋風にしつらえてあり、2階の大広間(画像左)は桃山御殿を模したといわれる33畳の大広間で畳敷きで和風の部屋でありながら、天井のデザインとシャンデリアがほどよくマッチしてます。2階の廊下(画像右)は大理石モザイク張りで、窓の外を流れていた隅田川にちなんだ「都鳥」や「桜」の図案が描かれています。同行したバスガイドもこの蔵春閣を一押ししていました。
新発田市に行ったら是非お立ち寄りください。おすすめです!