9月3日(水)発2泊3日 柏崎市の名園飯塚邸・貞観園と荻ノ島かやぶき集落

今回のコースは新潟県の日本海側にある柏崎市で名園とお屋敷、こころ和らぐかやぶき集落に立ち寄ってきました。まずは、昭和22(1947)年10月、昭和天皇が新潟県を巡幸された際に「行在所(あんざいしょ)」としてご滞在された『飯塚邸』へ。施設の方の説明を受けながらお屋敷内を巡り、右上の画像で見上げているのは昭和天皇がお越しになった時のお写真でしょうかね。この時ご覧になった庭園は昭和天皇より『秋幸苑(しゅうこうえん)』と名を賜りました。塩沢号の皆様も縁側からお庭を眺めているようです。昭和48(1973)年には、史跡「秋幸苑と行在所」として柏崎市の文化財に指定されています。

お次は日本の原風景が広がる高柳町の『荻ノ島かやぶき集落』へ。かやぶきのお家って何故か懐かしさを感じませんか?実際に住んだことはなくても時代劇、日本むかし話などでよく見ていたような風景ですよね。なんだか心もほっくりして温まるような。ですが、この日はまだまだ暑い日でちょっと歩き回るには大変だったかもしれません。現代風にアレンジされたお家や、もう間もなく稲刈りが始まるであろう黄金色の田園がまた魅力です。

荻ノ島かやぶき集落よりバスでちょっと移動して、同じく高柳町にある美しい苔の庭園が涼を感じさせてくれる『貞観園(ていかんえん)』へ。駐車場より7~8分程度歩いて暑い中少々大変でしたが、苔むした庭園や木々からはマイナスイオンを感じれそうですね。江戸時代後期より歴代当主により作成された京風日本式庭園です。

園名の『貞観』は越後の需者 藍澤南城により命名され、その出典は、中国(南朝宋)の詩人 謝康楽 の「述祖徳詩二首」の中の「遺情捨塵物、貞観丘壑美(情を遺れて塵物を捨て、丘壑の美を貞観す)」という詩句の『貞観』が由来となっているそうです。その意味は「贅沢をしようという心を忘れて、そこで初めて丘や谷の美しさを正しく見ることができる。」とのことです。是非、柏崎市にお越しになられた際は日常をしばし忘れ、穏やかな気持ちでしっとりと庭園を眺め心を洗い清め、リフレッシュされることをお勧めします!

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